ソニーの開発18か条

プロダクト作りの判断基準や視座の持ち方に参考にしたい「ソニーの開発18か条」を紹介する。ウォークマン開発の大曽根部隊で唱えられていたものである。(参考:大曽根部隊 Sony Japan | Sony History 第6章 理屈をこねる前にやってみよう

ソニーの現役社員に聞くに、「スピーカーをポケットに入れたい」という無理難題は、「第15条:無謀はいけないが多少の無理はさせろ、無理を通せば、発想が変わる」という判断のもと「イヤホン」を誕生させた。

第1条:客の欲しがっているものではなく客のためになるものをつくれ

第2条:客の目線ではなく自分の目線でモノをつくれ

第3条:サイズやコストは可能性で決めるな。必要性・必然性で決めろ

第4条:市場は成熟しているかもしれないが商品は成熟などしていない

第5条:できない理由はできることの証拠だ。できない理由を解決すればよい

第6条:よいものを安く、より新しいものを早く

第7条:商品の弱点を解決すると新しい市場が生まれ、利点を改良すると今ある市場が広がる

第8条:絞った知恵の量だけ付加価値が得られる

第9条:企画の知恵に勝るコストダウンはない

第10条:後発での失敗は再起不能と思え

第11条:ものが売れないのは高いか悪いのかのどちらかだ

第12条:新しい種(商品)は育つ畑に蒔け

第13条:他社の動きを気にし始めるのは負けの始まりだ

第14条:可能と困難は可能のうち

第15条:無謀はいけないが多少の無理はさせろ、無理を通せば、発想が変わる

第16条:新しい技術は、必ず次の技術によって置き換わる宿命を持っている。それをまた自分の手でやってこそ技術屋冥利に尽きる。自分がやらなければ他社がやるだけのこと。商品のコストもまったく同じ

第17条:市場は調査するものではなく創造するものだ。世界初の商品を出すのに、調査のしようがないし、調査してもあてにならない

第18条:不幸にして意気地のない上司についたときは新しいアイデアは上司に黙って、まず、ものをつくれ

第2条:客の目線ではなく自分の目線でモノをつくれ 第18条:不幸にして意気地のない上司についたときは新しいアイデアは上司に黙って、まず、ものをつくれ

これらは、エンジニアである自分自身が欲しいもの、愛情を持てるものでなければ、誰も欲しがらないよね、ということらしい。