『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』アンジェラ・ダックワース

めげずにやり抜く力をつける方法とは。 細部の違いに気づいた時に「これは新しい!」と思う画家のように、愛好家になれとのこと。 あとは、程よく高い目標を立てフィードバックもらいつつ、PDCA しましょうとのこと。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

  1. 成功者とは才能がある人でなく、やり抜く力がある人である
  2. やり抜く力は鍛えられるものである
  3. 子供にやり抜く力をつけさせるには (著者が母であり教育者なので、PART3 力が込められているように見える)

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「やり抜く力」を強くする4つのステップ

1. 興味 

  • メガ成功者「この仕事が大好きだ」「僕は本当にラッキーだよ。朝、目が覚めて、今日も仕事ができると思うとうれしいんだ。いつもスタジオに入るのが待ちきれない。つぎのプロジェクトに着手するのが待ち遠しい」

  • Amazon 創業者のジェフ・ベゾスの子供の頃の話

  • 脳は目新しいものを求める。だからこそ、何年もかけてじっくり取り組もうと思ったら、熱烈な愛好家にしかわからないような「ニュアンス」を味わえるようになる必要がある。

2. 練習

  • 「意図的な練習」   1.ストレッチ目標を設定する   2.集中して努力を惜しまずにストレッチ目標の達成を目指す   3.すみやかで有益なフィードバックをもらう   4.反省と改良をし、うまくでいるまで何度でも繰り返し練習する

  • 時間の長さより「どう練習するか」が鍵。

  • 何がなんでもうまくなりたいという意識が大事。大変なことを乗り越えた時の高揚感がクセになる。

  • 意識しなくても、体が勝手に動くまで練習する。さぁやろうと思わなくてもいいようにルーティン化する。「毎日なにかをしようと思うたびに、着手する決心をしなければできない人ほど、情けない人間はいない」

  • 赤ちゃんや幼児は、失敗から学ぶことが苦にならない。大人の顔色を見て羞恥心を覚えていく。「大変だったね、でも楽しかったね!」と声をかけることができるはず。

3. 目的 

  • 鉄人は「他者」を目的にする。レンガ職人の話。目的が仕事かキャリアか天職か。

  • 人は、「意義を感じない仕事」を続けることは耐えられない。

  • 「役に立ちたい」+「興味」がやり抜く力を発揮させる。

  • 見切りをつけるべき「重要度の低い目標」と、粘り強く取り組むべき「重要度の高い目標」の違いを認識するにつれ、「やり抜く力」は伸びていく。(中略)何かをやめようと思う時は「つまらない」「そんなに頑張る価値はない」「自分にとって重要ではない」「どうせムリだから、もうやめたほうがいい」~「やり抜く力」の鉄人たちも、目標をあきらめることはある。ただし、重要度の高い目標ならば、歯を食いしばってでも最後までやり遂げようとする。(中略)一番重要なことは「コンパス」を替えないことだ。彼らにはたったひとつの究極の目標があり、ほぼ全ての行動がその目標達成に向けられている。だから究極の目標に関しては、そんな投げやりな言葉は口にしない。

4. 希望 

  • 日本のことわざに「七転び八起き」何度転んでも起き上がる。「やり抜く力」の強い人は希望を持っている。運は関係ない。

  • 「固定思考」と「成功思考」マインドセットが「努力できるかどうか」を決める。  + 知的能力は人の基本的な性質であり、ほとんど変えることはできない。  + 新しいことを学ぶことはできるが、知的能力じたいを向上させることはできない。  + もともとの知的能力のレベルに関わらず、かなり向上させることができる。  + 知的能力は常に大きく向上させることができる。  前者2つの考え方は「固定思考」。自分自身の言葉と行動が裏腹になっていないか注意する。

  • ラットの電気ショック実験(心を強くする経験、弱くする経験)

  • 「成功思考」脳を筋肉のように鍛える。  1.「知識」や「才能」についての考え方を改める。新しい課題を克服しようと頑張っていいると、脳はそれに応じて変化する。  2.楽観的に考える練習をする。心のつぶやきを良い方向に変える。ネガティブなつぶやきに邪魔させない。  3.ひとに助けを求める。良いメンターを持ち、「才能は生まれつきあるひとはあってもない人はいない、諦めないで」と支えてもらう